ストーリー

西方大陸に覇を唱える新興オクス王国。

めぐる内海の彼方、東方諸国は歴史も深く、文化は薫り高い。

彼の地には大レウキア連合が結ばれ、緩やかな紐帯のもと産業に交易に盛世を謳歌する。

西の覇者は東の門を叩き、しかしその不作法と野卑を以て拒まれる。

王国はその武威を頼り、陸海から攻め立て諸城群邑を抜き去ること彼方に及ぶ。

古き都レウキアを降し、さらに迫って大レウキアの首都ニーシャープラをも陥落させる。

東征は成り、連合の要衝に総督府を配し、西国の驕勇と威名はいよいよ高らか。



――かくて、歳月は七年を経る。



オクスの首位大学、王立カンリン学院に勤める事務員クル。

ひそかにレウキアの文物に憧れ、独習を尽くしてその言語に堪能となっていた。

趣味とは別して勤務を続ける或る日、新着の配布物の束に、それを見いだす。



『第三次レウキア典籍調査団編成。参加者および随員募集』



募集要項には銘打たれる。


"カンリン学院レウキア支部の基底を据える事業"

"彼の地の学術、ならびに精神の淵源たる古典籍の精査"

正員として指導官五名、補助(学部生可)十ないし十五名。

随員として四名程度。

在勤年限は正員につき一ないし二年。更新有り。随員は無期。


勇躍応募し、随員に許されるクル。

遠く祖国を離れた地に、何が待ち受けるのか――


戻る